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遠い記憶

・ベイギャルズ






いつものようにピア・マルコ達の乗るワープスライダーPを追いかけてる途中、彼らを見失ってベイギャルズ達は宛もなくさまよっていた。

「全然見つからないなぁ」
「完全に見失っただわさ」
「お腹が空いたでしゅぴー」
「ちょっと休もうじゃん」
「そうですわね。少し休憩しましょ」

そうと決まれば、と五人は頷いた。
眼下には綺麗な花畑が広がっており、嬉々として降り立つと早速どこから持ち出したのかテーブルを広げ、各々持ち寄った食材を並べる。

「ピクニックみたいでしゅぴー!」
「おい、はしゃいで迷子になるなよ?」
「大丈夫でしゅぴー」
「腹減ってんじゃなかったのかよ」

嬉しそうに花を摘むベスタニャを、ボルカンヌは苦笑しながら見守った。

「あんたはいつまでもベスタニャを子供扱いしすぎじゃん」
「だって子供っぽいんだから仕方ねぇだろ?」
「甘やかしちゃって」
「なーんだよ。いいだろ別に」

からかうメルクリンの言葉に、ボルカンヌは口を尖らせながら手近にあった肉を手に取り口にした。

「わたくしたち、ずっと五人でヤマトウォーリア様に仕えてますわよねぇ」

器用にサンドイッチにしたものを口にしながら、不意にミネルンバが不思議そうに言う。

「それがどうかしたんだわさ?」
「いえね、時々物足りなさを感じるんでございますのよ」
「どういう意味だ?」

首を傾げる皆に、ミネルンバも小首を傾げた。

「わたくし思いますに、もう一人ずっと一緒にいた誰かがいたような、そんな気がするんでございます」
「もう一人?」
「あたいたちはずっと五人じゃん?」
「そうでしゅぴー。ミネルンバは、ヤマトウォーリア様に会えなくて寂しいんでしゅぴー」
「そんな事はありませんわよ」

ベスタニャの言葉にムッとした表情をすると、ミネルンバは言わなきゃ良かったと残りのサンドイッチを頬ばった。

「でも、何となくミネルンバの言ってる事、分かる気がするだわさ」
「お前もそう思うのか?」

ボルカンヌに問われて、セレンスは空を見上げた。

「よく分からないけど…でも、ピア・マルコ達を追っていると、その欠けた誰かが傍にいるような、そんな気がするだわさ」
「オズの事じゃないのか?」
「セレンスはオズに会いたいから、そう思うんでしゅぴー」
「ち、違うだわさ!」

顔を真っ赤にして睨みつけると、ボルカンヌとベスタニャは可笑しそうに笑った。

「わたくしもセレンスに同感なんでございますのよ」
「あんたもあの中に気になるヤツがいるって事じゃん?」
「そういうんじゃなくて…」

なんと説明していいか分からず困った顔を見せるミネルンバだったが、やがてかぶりを振った。

「わたくしの気のせいですわね」
「そうだよ。俺たちはずっと五人だろ?」
「これからもずっと一緒でしゅぴー!」
「そうじゃん!寂しがる事なんてないじゃん!」

皆の言葉にミネルンバは笑顔を見せる。

「ボルカンヌ、あそこになってる実、美味しそうでしゅぴー」
「どれどれ?ちょっと待ってな、取ってやるから」
「あたいも手伝うじゃん」

ベスタニャに誘われてボルカンヌとメルクリンが行ってしまうと、ミネルンバは小さく溜息を吐いた。

「皆は感じないのかしら?あなたも感じるんでございましょう?」

ミネルンバに問われて、セレンスは頷いた。

「わたしたちだけが、気になってるんだわさ」
「一体、誰なのかしらね」
「分からないけど、ずっとずっと昔に一緒にいた大事な仲間…そんな気がするだわさ」
「マルコ達を追っていると、懐かしい気持ちになるんですのよ。不思議ですわねぇ」

二人は顔を見合わせて首を傾げた。

「その内その誰かが分かる日が来るのかしら」
「さあ?でも、きっと会えるだわさ。今は気にしても仕方ないだわさ」
「そうですわね」

頷き合うと、二人は笑いながら空を見上げた。
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