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その後―

・豊幻
・聖豊フッド、聖幻ピーター
・腐向け

「悪戯」の続きです。







「僕の事、どういう風に好きなの?」

わずかに顔を上気させながら無邪気に尋ねてくるピーターに、フッドはうん?と眉を上げる。

「もっと触れたいと思うな」

頬に触れると、その上からピーターは自分の手を重ねた。

「キスしたいって思う?」
「そうだなぁ」

じっと見つめてくるフッドに、ピーターは目を閉じて少し顔を上げた。
その様子に苦笑しながら、フッドは軽く触れる程度に自分の唇を重ねる。

「なんだ、案外平気だな」

唇が離れると目を開けて、ピーターは笑顔を見せた。

「君は可愛いな」
「そう?ありがとう」
「もう一回していいか?」
「僕もそう思った」

はにかんで再び目を閉じるピーターに、フッドは今度はゆっくり押し当てるように口付けた。
そのまま身体を抱き寄せると、ピーターも背中に腕を回してくる。

「ドキドキしてる…」
「そりゃあ、するさ」

唇を離してフッドの胸元に視線を落とすと、子供のように抱きついた。

「僕もドキドキする」

鼓動が伝わり、たまらなくなってピーターの身体をぎゅっと抱き締めると、その髪に顔を埋める。

「夢みたいだな」
「なんか変だな。キミはそういう事、言わないと思った」
「どうして?」
「だって、キミは何でも思い通りにいってるように見えてた」

笑うピーターに、フッドは身体を離すと困ったような顔をした。

「私はそんなに傲慢に見えるのか?」
「そういうんじゃないけどさ、何でも一人で解決してるんだと思った」
「そうでもないさ。案外弱いんだ。だから、いつも君といるだろう?」

フッドの言葉にピーターは嬉しそうに笑った。

「何だか光栄だな。僕ってそんなにキミにとって大事なんだ?」
「大事だな。大好きなんだ」
「どこが好きなの?」
「全てさ」
「子供っぽいし、キミにとっては世話も掛かるし、目が離せないんでしょ?」
「そういう所も、可愛いんだよ」
「なんだかくすぐったいな」

照れるピーターを抱き寄せると、応えるように回された腕に力が入るのを感じてフッドは小さく吐息を吐いた。

「君は私の事が好きなのか?」
「うん、大好き」
「でも面白味はないんだろ?」
「まだ言うの?そう思ってたけどね、でも変わったよ。フッドは優しくてあったかいね」
「そんな事を言われると、調子に乗ってしまうな」

笑いながら額を合わせて、その目を見つめる。

「駄目だな。これ以上は…君が欲しくなってしまう」
「僕も、キミが欲しい」
「意味が分かってるのか?」
「馬鹿にしてんの?」

眉尻を上げるピーターに、フッドはかぶりを振る。

「君は怖いな。だから知られたくなかったんだ」
「もう遅いよ。もっとキミの事、知りたいんだ。僕だけに教えてよ」

好奇心旺盛な瞳で見られて、フッドはお手上げといったように肩をすくめた。

「まだアレの効果は続いているのかな?」
「さあ?でも、僕はもっとキミに触れて欲しいと思うよ」
「後悔するかも」
「しないよ。だって、キミに触れられると、幸せなんだ」
「私も同じだ」

答えると、もう一度抱き締めた。

「抱き締めて、キスをして、その後は?」
「分かってる癖に」

笑い掛けるとピーターの身体をベッドに倒してその目を見つめる。

「君を手に入れたら、もう離さないぞ?」
「離さないでね。ずっと一緒にいたいんだ」

キラキラとした瞳で告げるピーターに、フッドは頷いた。

―アレも案外悪いものじゃなかったな。

フッドはちらりと皿の上の果実を一瞥する。
効果が続いてようが続いていまいが、この先は自分次第だ。

―後戻りは出来ないか。

フッドは心の中で覚悟を決めると、待ちわびた顔を見せるピーターに、幾度目かのキスを交わした。
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