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心に咲いた花一つ

・豊幻
・聖豊フッド、聖幻ピーター
・腐向け







「ねえ、運命って信じる?」

ベッドの中で俯せに頬杖を付きながら、ピーターが尋ねてきた。
ライトに照らされたピーターの頬はほんのり赤く、可愛いな、と思いながらフッドはその頬に口付けた。

「君と出会えたのは、運命だと思っているが?」
「僕も」

嬉しそうに微笑んで身を寄せてくるピーターに、フッドも頭を寄せて目を閉じる。

「キミに会えて、僕は今幸せだよ」
「私もさ」

フッドの答えが嬉しいのか、ピーターがフッと笑う気配を感じた。

「でも、きっと全部終わったら一緒にはいれないんだろうなって事、分かるよ」

それは穏やかに、何の躊躇いもなく紡ぎ出された言葉だったが、フッドは目を開けてピーターを見た。
視線を合わさず、頬杖を付いたままピーターは目を瞑っている。

「何を言い出すんだ、急に…」
「だって知っているんだよ。キミを待ってる人がいる事」

何も答えられずに、フッドは視線を落とした。

「約束は、守らなきゃ」

お構いなしに続けるピーターを見れず、フッドは何か言おうとするが、思いつく言葉は全て言い訳がましくなってしまいそうで、口にはできない。

「でもね、僕はそれでいいって思うんだ。だって、今キミとこうしていられるのは確かな事だろ?」

やはり視線を向けないまま、ピーターは続けた。

「それにさ、幸せって感じる瞬間があったって事だけで、僕は嬉しいんだ。この先どうなろうとも、キミと過ごした時間は絶対に忘れない。僕の未来は明るいんだ」

どこか自慢気に言ってこちらを向くと、ピーターははにかむような笑顔を見せる。
それを見て、フッドは少し自嘲気味な表情で眉根を寄せた。

「君は強いんだな」
「強い?いつもキミに励まして貰ってきたから、少しは強くなれたのかな」

面白がって笑うピーターから視線を外すと、フッドは少し躊躇いつつも口を開く。

「私は時々…この戦いが終わらなければいいのに、と思ってしまうよ」
「フッド…」
「そうすれば、君とずっとこのままでいられるだろ?」
「フッド、それ以上言わないで…」

頬に付いていた手を外すと、ピーターは枕に顔を埋めた。

「全く、天使として失格だな。だが本心だ。幻滅したか?」
「…しないよ。嬉しい。僕も天使失格だな」

上目使いで、泣きそうな顔で無理矢理笑顔を向けるピーターを、フッドは抱き寄せる。

「僕たち、今みたいにじゃなくても、ずっと友達でいられるかな。例えばスーパーゼウス様とシャーマンカーン様みたいにさ、ああいう風にでも一緒にいられたら素敵だね」
「いられるさ。…ただ、そうなるにはまだ早いだろ?私はまだまだ、君に対して貪欲になってしまうんだ。許される限りはな」

フッドの言葉にピーターはクスクスと笑って、顔を上げた。

「やだなぁ、僕だってそうだよ」
「フフッ、なら良かった」

笑い合ってどちらからともなく口付けをする。

「今はまだ、いつも通りでいいだろう?」
「もちろん。抱いて欲しいな……その、キミが嫌じゃなければだけど」
「お望み通りに」

顔を赤くして照れるピーターにフッドは苦笑すると、強く抱きしめて再び口付けを交わした。

今はまだ、愛し合おう。
例えこの先にどんな未来が待っていても、君に出会えた事が僕の運命だと信じているから。
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