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気がつけば

・神帝フッド、神帝ピーター







「ちょっと休憩にしましょうか」

ヘッドロココの提案に、神帝達はほっと息を吐いて顔を綻ばせた。

「ヤマト神帝さん、一緒に休みましょうのー」
「なあヤマト、さっきのだけど…」
「ヤマト神帝ーあのさー」
「いっぺんに言われても分からないよ!順番にしてよー!」

アローエンジェル、神帝男ジャック、アリババ神帝に同時に声を掛けられ、ヤマト神帝は休む間もないといったようにやれやれと腰を下ろしながら三人を相手に話し始める。

「一本釣神帝、ちょっといいですか?」
「おう、さっきのアレだろ?丁度いいや。今話そうぜ」

一本釣神帝と牛若神帝は、何やら二人で今後の戦いについて話し合いを始めたようだ。
よく見ればヘッドロココと神光子も何やら話をしていた。

各々くつろぎ始めるが、よく見てみると大体一緒にいる相手が決まってきたな、と神帝フッドは一人思って腰を下ろし、大事な盾を磨き始める。

「ここ、いいかい?」

ふと顔を上げれば神帝ピーターが立っており、フッドは勿論といったように隣へ座るよう促した。
ピーターは隣へ座ると、剣を取り出しフッドに習うように磨き始める。

「随分長い事旅をしてきたけど、ようやく皆と一緒に戦う事に慣れてきたって感じだよな」
「ああ、そうだな」

ピーターの言葉に頷きながら、フッドは盾を磨く手を止めて彼を見た。

「何?」

じっと見られている事を不思議に思ったのか、ピーターが笑いながら首を傾げてきた。

「私の隣には、大体君がいるなと思ってな」
「どういう意味?」

ますます首を傾げるピーターに、フッドは笑うと盾をしまった。

「いや、大した意味ではないんだが、見てみろピーター。皆休息を取る時は、大体同じ相手といるのが分かるだろ?」

フッドに言われて、ピーターは周りを見渡す。

「本当だ。あんまり気にしてなかったけど、言われてみればそうだね」

可笑しそうに笑った後、ピーターはあっと何かに気付いたようにフッドを見た。

「もしかして、僕もいつもキミの所に来てた?」
「君が来たり、私が行ったり、かな」

ピーターは少し照れたように頭を掻いて、剣をしまう。

「気が付かなかったなぁ。キミは一人で休みたいって時もあったよね」
「そんな事はないさ。ただ、君は私といて面白いのかなと思ってな」

フッドが言うと、ピーターはう~んと唸って空を見上げて、再びこちらを見ると苦笑した。

「面白いかどうかは考えてなかったけど、どうもキミの傍が落ち着くみたいだ」

笑顔を見せるフッドを、ピーターは不思議そうに眺めた。

「なんでだろうな。前にしばらく一緒にいたからかな」
「それを言うなら、アリババ神帝もそうだろ?」
「そうだよね。でもアリババはさぁ…」

そこまで言って、ピーターはヤマトや男ジャックと楽しそうに話しているアリババを見やって小さく笑う。

「あっちの方が楽しそうだよ」
「そうだな。なんだか少し寂しいよなぁ」

フッドが言うと、ピーターは振り向いてアハハと笑った。

「キミ、そんな事全然思ってない癖に」
「何故そう思う?」
「だって、ああやって生き生きとしたアリババの事を見てるキミ、満足そうだよ」
「君もな」

笑い合うとしばらく黙って皆を眺めていたが、フフッとフッドが笑うので、ピーターは彼を見た。

「私の傍が落ち着く、か」
「僕、何かおかしな事言った?」

思い出したように笑うフッドに、ピーターは怪訝な顔をする。

「いいや、嬉しかったんだよ。誰かが隣にいてくれるのは、とても幸せな事だと思ってさ」
「それは言えるね。キミに言われて気が付いたよ。ありがとう、フッド」

素直に礼を言うピーターに、少しはにかんだ笑みを見せてフッドはかぶりを振った。

「礼を言われるまでもないんだが…こちらこそ、感謝しているよ。私も君の傍が心地良いんだ」

フッドの言葉に、ピーターは嬉しそうな顔を見せる。

「皆それぞれ、こういう気持ちなんだろうな」
「そうかもしれないな」
「フフッ、何だかそうやって見ると面白いや」

ニコニコしながら仲間達を見るピーターを横目で確認すると、フッドも笑って皆が団欒する光景を共に眺めた。

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