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君の傍で

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吐息を吐いて腕を伸ばしてくるピーターを抱き締めた。
唇を重ねれば眉根を寄せて切なそうな顔を垣間見せる。
中がぎゅっと締まるので、フッドも若干眉を寄せた。
顔を離してピーターを見れば、確かに快楽を感じている筈なのに、どこか辛そうな表情に、フッドは気付かれぬよう小さく顔をしかめた。

ピーターから求めてくる事など滅多にない。
大抵は自分から手を出してそれに応える、といったパターンばかりだ。
遠慮しているのかとも思うが、たまに自分よがりなのではないか、と思う事がある。
ましてや、今日みたいに自分から来るなんて、どういう風の吹き回しなのだろう。
嬉しい反面、裏を読んでしまう自分に、フッドは内心かぶりを振った。
自分に自信がないから、そんな風に思うのだ。
フッドはもう一度、今度は軽く口付けると、ピーターの頬を撫でた。
うっすらと目を開けて微笑むピーターに微笑み返す。

「ピーター、私とするのは、好きか?」

フッドの問いに、ピーターはきょとんとした顔をした後に、照れたように笑顔を見せた。

「…好きだよ。嫌だったらしないよ」
「そうか。でも、何だか辛そうに見えたから」

そう言うと、ピーターは視線を逸らした。

「…僕、そんな顔してた?」
「ちょっとだけ、な」

優しく答えると、ピーターは「ごめん」と謝った。

「謝らなくていいさ。君が無理してないのなら…」
「違うんだ…僕…」

何かを言い淀むピーターの口に指を当てると、フッドは微笑む。

「今は、こっちに集中しよう」

フッドの言葉にピーターは顔を赤らめると、小さく頷いて身を預けてきた。

ひとしきり抱いた後、余韻に浸るようにお互い抱き合っていたが、不意にピーターが顔を上げた。

「あのね、フッド…」
「ん?」

顔を見れば視線を逸らし、もじもじするピーターにくすっと笑ってフッドは頭を撫でてやる。
ピーターは少し安心したような表情で、胸に顔を埋めてきた。

「キミ、僕に気を遣ってない?」
「私が?」

驚いて聞き返せば、ピーターはこくんと頷く。

「僕、キミとこうするの、好きだよ。でもさ、キミが無理してないかって…」
「何だ。私は君が無理して付き合ってくれているのかと思ってた」

二人は顔を見合わせると、思わず吹き出した。

「お互い遠慮してたんだね」
「そうみたいだな」
「キミが僕を見てくれるから、それ以上望んだらキミがいなくなってしまうんじゃないかと思って」

ホッとしたように言うピーターの言葉に、フッドは何とも言えない思いで抱き締めた。

「私は…いなくならないさ」
「…そうだね」

少し自嘲めいた声で頷くと、ピーターは身体を離してこちらを見つめてくる。

「僕がしてって言ったらしてくれる?」
「勿論。喜んで」
「じゃあ、キスして?」

言われた通りに口付けると、ピーターはフフッと笑った。

「優しいね」
「君が好きだからな」
「僕も好きだよ」

嬉しそうに笑うと、ピーターは目を閉じて再び身を寄せてくる。

「傍にいてね。誰よりも、キミじゃなきゃ駄目なんだ」
「ん、君もな。離れないでくれよ」
「僕にはキミしかいないから、安心してよ」

少し寂し気に言うピーターの頭を、フッドは覗き込んだ。
目が合うと、ピーターははにかむように微笑む。

「君がそんな思いをしないようにするから…」
「キミは、キミのままでいいんだよ。そんなキミが好きなんだからさ」
「そんな訳にはいかないだろ?」
「いいって言ってるのに、真面目だなぁ。そこも好きなんだけどね」

苦笑するピーターに、フッドはニヤリと不適な笑みを見せた。

「手始めに、もう一回抱きたいと思うんだが」
「もうっ!…でもいいよ。僕もしたいって思ったんだ」

呆れながらも同意するピーターに微笑むと、もう一度その身体を抱き締めた。

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