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耳かきのお話

・豊幻+界霊
・腐向け

耳掃除してるだけなんだけど、フェチズム的な所もあるので一応腐向けにしておきます。







「牛若神帝ーちょっといい…って、何やってんの?」

ヤマト爆神は休憩するのに見つけた洞穴に顔を覗かしてぎょっとした。
一本釣神帝が牛若神帝に膝枕をされていたのだ。

「ああ、今耳掻きをしてたんですよ」

照れる様子もなく、牛若神帝が竹で出来た耳掻き棒を見せてにっこり笑う。

「牛若上手いんだよ~お前もやって貰ったら?」
「い、いやぁ僕は遠慮しておくよ」

膝枕をされたまま、さも当然といったいったように言う一本釣に、ヤマトは両手を振った。

「じゃあ、わたしがしてあげますの!」
「ふむ、耳掻きはある種の癒やしになるというからな、いいと思うぞ」

いつの間にか集まっていたのか、ヤマトの後ろで皆が見ている。

「オイラがやってやってもいいぜ?」

ニヤリと悪戯っぽく笑う神帝男ジャックを見て、ヤマトはいやぁ、と困ったように笑うと一目散に逃げ出した。

「あ!コラ逃げるな!」
「やーの!私がヤマト爆神さんにしてあげるんですの!」
「ひえぇー!お助けぇぇー!」

アローエンジェルと神帝男ジャックに追い掛けられるようにヤマトは逃げていたが、やがて悲鳴が聞こえて静かになった。

「…捕まったな」
「…捕まったね」

神帝フッドと神帝ピーターはヤマトに同情するように目を伏せた。

「まあ、あちらは放っておくとして、神帝ピーター、私にもしてくれないか」

フッドの言葉に、ピーターはきょとんとする。

「僕がするの?」
「こういうのは、綺麗どころがやった方がいいと決まっている」

ウインクをしてその場に座ると、フッドは早くしろと言わんばかりに床を叩いた。

「何か納得いかないなぁ」
「次は私がしてやるから、ホラ」

どこから取り出したのか耳掻き棒を渡すフッドから渋々受け取ると、ピーターは横に座った。

「あ、神帝ピーター、正座のがいいですよ」

牛若に言われ、ピーターは座り直す。

「では失礼して…」

言葉とは裏腹に遠慮なくフッドが横になってきて、ピーターは若干眉をひそめた。

「僕こんなのやったことないよ」
「奥に入れすぎず優しくしてあげればいいんですよ」

牛若の言葉通りに、ピーターはフッドの耳に耳掻き棒をゆっくりと差し入れる。

「む、くすぐったいな」
「動くと危ないぞ」

一本釣に忠告され、フッドはふむと目を閉じた。

「何か変なの…大体何でこんな事するようになったんだ?」
「いやぁ、俺が上手く出来ないって言ったら牛若がやってあげましょうか~とか言うからさぁ、頼んでみたら思いの外気持ち良くって」

ピーターの問いに一本釣が答えると、牛若は苦笑した。

「私もよく爺にして貰いまして、だから普通の事だと思っていたんですが…どうやら違ったみたいですね…さ、一本釣神帝、終わりましたよ」

牛若に言われて、一本釣は起き上がる。

「ありがとな。俺もやってやろうか?」
「結構です」
「そうか?」

きっぱり断られ、一本釣はポリポリと頭を掻いた。

「ねぇフッド、キミ、特に汚れてないんだけど」
「ああ、自分でしているからな」

あっさり言うフッドに、ピーターはムッとして手を止める。

「じゃあやる必要ないじゃないか!」
「君の膝枕を堪能出来るんだ。この機会を逃す事はあるまい」

平気な顔をして何だかとんでもない事を言われ、ピーター自分の膝にあるフッドの頭をぴしゃりと叩いた。

「痛っ!何をするんだ」
「お終いお終い!やってられないよ全く!」
「何を怒ってるんだ…」

起き上がって頭をさすりながら、フッドはぷいとあちらを向いているピーターを見やった。
その様子を見て、一本釣と牛若は顔を見合わせ肩をすくめた。

「分かったピーター、約束通り次は私がしてやろう」
「えぇ~…」

嫌そうな顔をするピーターから耳掻き棒を奪うと、フッドは自分の膝をぽんぽんと叩いた。

「一本釣、本当に気持ち良いの?」
「俺は牛若にしかしてもらってないからなぁ…」

困ったように言う一本釣を後目に牛若とフッドを交互に見ながら、ピーターは小さく溜息を吐きながらも横たわった。

「まあ、騙されたと思ってやって貰おう」
「私も下手ではないと思うぞ?安心しろ」

フッドの言葉を目を瞑って受け流したピーターだったが、耳掻き棒が入って来た瞬間目を開けた。

「フ…フッド!」
「ど、どうした?まだ入れてもいないぞ?」

切羽詰まった声に、流石のフッドも驚いて手を止める。

「く、くすぐったい…」
「何、直に馴れるさ。それより動くと危ないぞ?」

先程の一本釣と同じような事を言って、フッドは耳掻き棒を更に奥へと進めた。

「ひあっ…」

くすぐったいのが苦手なのか、ピーターは動かないようにフッドのズボンを掴みながら身悶える。
耳掻き棒を動かす度に小さく悲鳴を上げる姿を見ている内に、ピーター以外の三人はだんだん気まずくなって視線を逸らした。

「お、俺ちょっとヤマト爆神達の様子見に行ってこようかな!」
「一本釣神帝!私も行きます!」

慌てて立ち上がると、二人は出て行ってしまった。

「おい神帝ピーター、大袈裟だぞ」
「ぼ、僕くすぐったいの…本当に駄目で…」

呆れた様子のフッドだったが、息を乱しながらこちらを見上げるピーターを見ると、咳払いをして反対を向かせた。

「…逆もやらなきゃ駄目?」
「…まあ無理にとは言わないが」

しばし考えたピーターだったが、渋々反対の耳を差し出した。
フッドは今度は恐る恐る耳掻き棒を入れるが、逆向きになった為にピーターが抱き付くように顔をうずめてくる為、思わず手が震えた。

「(…平常心だ)」

深呼吸をするように息を吐きながら、フッドは無心でピーターの耳を掃除した。

「はぁ…フッドぉ…」

ピーターは上気したように顔を赤らめて訴えてくる。
梵天で仕上げをする頃には、二人ともぐったりとしていた。





「いやぁ参ったよ。アローエンジェルも男ジャックも耳掻きしたがってさ…って、二人ともどうしたの?」

漸く戻ってきたヤマト爆神達は、疲れ切った様子のフッドとピーターを見て首を傾げた。

「…いや」
「…なんでもない」

多少落ち込んだ様子の二人に、一同顔を見合わせる。

「…牛若神帝、耳掻きとは奥が深いものだな…」

呟くフッドに、牛若は苦笑するしかなかった。
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