BANBAN★BINO

©2003 BANBAN★BINO

恋話

・動遊
・ヤマト爆神、神帝ピーター
・腐向け







「ねえ、ヤマト爆神ってさ、神帝男ジャックの事どう思う?」

迷宮を彷徨う中、何気なく神帝ピーターが問うてくるのに、ヤマト爆神はきょとんとして彼を見た。

「どう思うって…仲間だと思ってるけど?」

ヤマトの答えに、ピーターはやれやれとかぶりを振った。

「これだもんなぁ」
「どういう意味?」

ピーターの言葉にヤマトは首を傾げる。

「これは僕の推測なんだけど…」

前置きをして、ピーターは誰もいないのに顔を寄せて声を落とした。

「男ジャックってさ、アローエンジェルの事が好きなんじゃないかな」
「えぇ~っ!?」

思わず声を上げるヤマトに、ピーターはしぃーっと口元に指を当てた。

「男ジャックが、アローエンジェルを?」

つられて小声で、ヤマトは聞き返す。

「だってさ、キミらは旅の初めからずっと一緒にいただろ?それに、男ジャックってキミによく突っかかるじゃない?」

言われてみれば確かにそうだが―
ヤマトはう~んと腕組みして考えた。

「でも、僕にはとてもそうは見えないけどなぁ」
「どうして?」
「だって男ジャックは女の子天使苦手だって言ってたし、アローエンジェルの事で喧嘩した事ないもんなぁ。怒られた事は何度かあるけど」
「それそれ!アローエンジェルの事が好きだから、キミを見てもどかしくなるんじゃないのかな。女の子天使が苦手なのに、アローエンジェルに対するキミの態度に腹を立てるなんておかしいじゃないか」

ピーターの言葉に、ヤマトはそれでもしっくりくるものを感じない。

「どうも違うと思うんだよなぁ。アレは僕がしっかりしてないから、僕に対して腹を立ててるんだよ。アローエンジェル以外の事だってそうだろ?」
「なるほどね。じゃあ男ジャックはキミの事が好きなんだ」

突拍子もない言葉に、ヤマトはひっくり返りそうになった。

「ど、どうしてそうなっちゃうの!?」
「あのねぇ、端から見てたら痴話喧嘩してるようにしか見えないよキミ達は」

溜息を吐いて腕組みするピーターに、ヤマトは何となく申し訳なさそうな顔をする。

「好きにも色々種類があるから分からないけどさ、男ジャックがキミの事を特別に見てるのだけは間違いないよ」
「そ、そうかなぁ?」
「ま、キミはアローエンジェル一筋だから気付いてないんだろうけど…あっ、神伝レーラにもうつつを抜かしてたっけ?」
「キミさ、案外性格悪いよな」

意地悪く言うピーターをジト目で見ると、彼は笑った。

「と、とにかく!僕は男ジャックの事は頼りになる仲間だって思ってるよ!全く、変な事言うなよな!」

逃げ出すように走って行ってしまったヤマトを見て、ピーターは肩をすくめた。

「こりゃあ相当鈍感だぞ。男ジャックも大変だな…って余計なお節介だったかな」

苦笑すると、ピーターはヤマトの後を追って走り出した。
スポンサーサイト

Comment













非公開コメントにする