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春の季節

・豊幻+界霊+動遊
・花神帝
・腐向け







「あ、ほっぺにご飯付いてるよ」

聖幻ピーターは聖豊フッドの頬から米粒を取ると、ぱくっと口にした。

「ああ、すまない」
「昨日あんまり眠れなかった?」
「いや、君がいたからお陰様でぐっすり眠れたよ」

微笑むフッドに、ピーターは照れたようにエヘヘと笑う。

「今日はさ、見回りの帰りに寄りたい所があるんだけど」
「勿論付き合うよ。ついでにデートしようか」
「本当!?嬉しいなぁ!フッドと見回りに出るの久々だもんね!」
「そうだな」

ニコニコしながら嬉しそうにご飯を食べるピーターを見て、フッドはおや、と思う。

「ピーター、ここ、どうした?」
「え?どこ?見えない」
「赤くなってる…あっ…」

首筋に付いた赤い痕を指差しながら、フッドは何かを思い出してばつの悪い顔を見せた。

「何?何か付いてる?」
「いや、何でもない…すまない、気をつける…」
「? 変なフッド。ごちそうさまー!」」

アハハと笑いながら顔を赤くするフッドに気付かず、ピーターは食べ終えると席を立つ。

「じゃあ、後でね!」

上機嫌で食器を片付けるピーターを笑顔で見送ると、目の前で呆然としている聖遊男ジャックに気付いてフッドは首を傾げた。

「どうした?鳩が豆鉄砲食らったような顔をして」
「…別に」

仏頂面を見せる男ジャックに、フッドはニヤリと笑う。

「なんだ、羨ましいのか?」
「誰が…」

吐き捨てるように言う男ジャックに声を立てて笑うと、フッドは食事を終えて席を立つ。

「まあ、大目に見てやってくれないか」
「オイラはな~んにも言ってないよ」
「ハハッ、助かるよ。君はそういう所がいいな」

横を向いて目を閉じる男ジャックにウインクすると、フッドは食器を持って行ってしまった。

「…ったく…」

呟いて目を開けると、向かい合って食事を取っている聖界一本釣と聖霊牛若が目に入る。

「牛若、アレ」
「あ、ハイハイ」
「サンキュ」
「これも必要でしょう?」
「さすが牛若、よく分かってるなぁ」
「貴方の事なら大体分かりますよ」
「そう?何か照れるなぁ」

醤油と共に薬味を差し出す牛若に、嬉しそうに受け取りながら一本釣は笑う。
その様子を見て男ジャックは頭を抱えて溜息を吐いた。

「どうした?何か元気ないな」

その様子に気付いた一本釣が、男ジャックに声を掛けてくる。

「具合でも悪いんですか?」

心配そうに尋ねる牛若を見ないまま手を振ると、男ジャックは箸を置いて立ち上がった。

「残ってるぞ。やっぱどっか良くないんじゃないのか?」
「オイラの事は、放っておいてくれよ」

憮然とした表情で食器を手にすると、男ジャックは二人を一瞥してもう一度小さく溜息を吐くと背を向ける。

「男ジャック、今日は非番だろ?ゆっくりして来いよ」
「言われなくても一人でのんびりするよ!」

後ろから声を掛ける一本釣に怒鳴るように告げると、男ジャックはズカズカと歩いて行ってしまった。

「アイツ、何怒ってるんだ?」
「さあ?」

顔を見合わせて二人は首を傾げると、食事の続きを再開した。



「あーもうなんなんだよここは!」

独り言ちて男ジャックは廊下を歩く。

「全く皆神帝としての自覚が足りないんじゃないのか!?」
「あ、男ジャック!」

振り返ると、ピーターが手を振っていた。
先程のフッドとピーターを思い出して、男ジャックはあからさまに嫌な顔をする。

「さっきストライクエンジェルから連絡があってね…ってどうしたの?具合悪いの?」

不思議そうな顔を見せるピーターに、男ジャックは不機嫌を隠さないままかぶりを振った。

「大丈夫ならいいけど…それで、ヤマト爆神がこっちに向かってるんだって!」
「本当か!?」
「うん、早ければ今日中に着くかもって」

ピーターの言葉に顔を輝かせると、男ジャックは心の中でガッツポーズを取る。

「キミに一番に伝えようと思ってさ」
「あ、おい!サンキューな!」

すぐに立ち去ろうとするピーターに礼を言うと、彼はウインクして手を振った。

「お前、だんだんフッドに似てきたぞ?」
「そう?だとしたら嬉しいな」

素直に笑うピーターを見送りながら、男ジャックは苦笑する。

「物好きな奴らだよな!全く!
さてと、じゃあオイラはヤマト爆神でも迎えに行って、驚かせてやるかな!」

笑いながら思わぬ知らせに機嫌の良くなった男ジャックは、鼻歌を歌いながら部屋へと向かった。
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